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顎関節症が睡眠に及ぼす影響
2024.09.07
みどりの森デンタルクリニックです。
朝起きたときに、顎の痛みやこわばりを感じたことはありませんか?
実は、顎関節症は睡眠中の姿勢や歯ぎしりが原因で症状が悪化することがあります。
今回は、顎関節症がどのように睡眠に影響を与え、日常生活に支障をきたすかについて詳しく解説します。
顎関節症と睡眠の関係を理解し、適切なケアを行うことで、質の良い睡眠と顎の健康を取り戻すことができます。
顎関節症の症状を軽減するためには、早期の対策と適切な治療が重要です。
顎関節症と睡眠の関係
顎関節症は、睡眠にも大きな影響を与える可能性があります。
特に、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりが無意識に起こる場合、顎の関節や筋肉に過度な負担がかかり、症状が悪化することがあります。
夜間の歯ぎしりは、睡眠中のストレス解消行動とも言われており、顎の筋肉が緊張状態にあることで、慢性的な疲労や顎の痛みが引き起こされます。
結果として、質の良い睡眠を確保できず、日中の倦怠感や集中力の低下を招くことがあります。
また、顎関節症による不快感が寝ている間に続くと、睡眠中に無意識のうちに不自然な姿勢をとりがちです。
これにより、睡眠の質が低下し、体全体に負担がかかるリスクも高まります。
睡眠時無呼吸症候群との関連
顎関節症と睡眠時無呼吸症候群には密接な関連があります。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に繰り返し呼吸が止まる症状で、顎の位置や筋肉の緊張が関与していることが多いです。
顎関節症の患者は、下顎がずれることや筋肉の緊張が原因で、気道が狭くなりやすく、これが呼吸停止やいびきの原因となります。
特に仰向けで寝ると、下顎が重力で後方に落ち込み、気道を圧迫しやすくなるため、睡眠の質がさらに低下します。
この状態が長期間続くと、慢性的な疲労感や集中力の低下、さらには高血圧や心臓病などのリスクを引き上げる可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群のリスクがある場合は、早めに専門医に相談することが大切です。
睡眠中の姿勢と顎の健康
睡眠中の姿勢が顎関節に与える影響は大きいです。
特に、うつ伏せで寝ると、顎関節に負担がかかり、朝起きた時に顎の痛みやこわばりを感じることがあります。
仰向けで寝る姿勢は、顎関節に優しい姿勢とされています。顎が適切にリラックスし、筋肉の緊張が緩和されやすいからです。
さらに、寝具の選び方も重要で、硬すぎる枕や高さの合わない枕は、首や顎に余計なストレスを与えることがあります。
適切な姿勢と寝具を選ぶことで、顎関節症の症状を軽減し、質の良い睡眠を確保することが可能です。
顎関節症の予防方法
顎関節症を予防するためには、日常生活での習慣を見直すことが重要です。
まず、頬杖をついたり、うつ伏せで寝る姿勢は顎に大きな負担をかけるため、できるだけ避けるべきです。
また、片側で噛む癖や歯ぎしり、食いしばりの習慣も顎関節症のリスクを高めるため、両側の歯を均等に使って噛むことを意識することが大切です。
さらに、ストレスは顎の筋肉を緊張させ、顎関節症の原因となるため、リラクゼーションや適度な運動を取り入れてストレスを軽減することが望ましいです。
また、寝る前にリラックスすることや、顎の筋肉をリラックスさせるストレッチを行うことも、顎関節に負担をかけないための有効な方法です。
適切な治療の重要性
顎関節症の症状が現れた場合、早めに歯科医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
顎関節症の治療法には、マウスピースの装着やリハビリテーション、薬物療法などがあります。
特に、マウスピースは夜間の歯ぎしりや食いしばりを防ぐ効果があり、顎への負担を軽減します。
また、痛みがある場合には、抗炎症剤や筋弛緩剤などの薬物療法も併用されることがあります。
定期的な歯科検診を受け、歯の状態や噛み合わせを確認することも、顎関節症の進行を防ぐために欠かせません。
長期的な視点で顎の健康を守るためにも、早期の治療が大切です。
このように、顎関節症は睡眠や全身の健康に深く関わる疾患です。
適切な治療と予防策を講じることで、症状の悪化を防ぎ、快適な生活を取り戻すことが可能です。
少しでも参考になれば幸いです。
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