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非抜歯矯正とは?
2023.01.13
みどりの森デンタルクリニックです。
非抜歯矯正とは、歯列矯正を行う際に自身の歯を抜歯せずに治療を行う矯正のことです。
本日は、非抜歯矯正について、よくある質問や疑問などについて解説します。
まず、非抜歯矯正についてよくある質問は、後戻りしやすいのか。という内容です。
しかし、そのようなことはなく、リテーナーという治療後に後戻りを防ぐ、歯を固定する装置がなければ、抜歯を行った矯正治療でもほぼ100%の確率で後戻りしてしまいます。
また、矯正の期間についてですが、歯並びの崩壊の大きさや歯の動くスピードの個人差によって、治療期間も変わってきます。抜歯をすることでスペースができるため、そのスペースを埋めるために更に時間がかかるケースもあります。
非抜歯による部分矯正は、歯を動かす範囲が限定されるため、2ヶ月程度で治療が完了するケースもあります。
以上のことから抜歯したから長い期間、非抜歯だから短い期間というものでありませんので、自分の歯並びに合った適切な矯正方法を選択することが大切です。自己判断ではなく、まずは歯科医院へ相談に行きましょう。
『矯正歯科における抜歯と非抜歯の判断基準』
抜歯の目的は「歯を動かすスペースを確保すること」なので、抜歯以外に解決する方法があれば非抜歯矯正は可能です。
抜歯が必要かどうかは、「どの程度のスペースが必要で、そのスペースが抜歯以外の手段で作れるかどうか」を総合的に判断することになります。精密な検査を行った上で、最適な治療方法を決定することが重要です。
矯正歯科での抜歯・非抜歯の判断は、以下を考慮した上で行われます。
1:歯のガタガタの度合い
歯がデコボコでガタガタ(叢生)している場合、それに合わせて歯を動かすためのスペースが必要です。歯がデコボコしている場合、抜歯が必要となるケースも多くありますが、非抜歯矯正が可能なケースもあります。
2:噛み合わせのズレの度合い
以前は、反対咬合など上下の咬み合わせのズレを治すために抜歯が必要でした。しかし、奥歯を後方に移動させることで非抜歯矯正も可能になりました。しかし可能な幅は5mm程度なので、歯の移動量が少ない場合に有効な方法です。
3:前歯の傾きや上顎前突(出っ歯)
歯並びが悪くないように見えても、前歯だけが突出していることがあります。
出っ歯は見た目の問題だけでなく、口呼吸などにもつながるため、十分な検査を行った上で最適な治療方法を検討する必要があります。
歯を動かすスペースが確保できる場合は非抜歯で矯正を行いますが、そうでない場合は抜歯矯正が選択されることになります。
非抜歯矯正のメリットとしては、健康な歯を残せること、抜歯のための費用やコストがかからないことなどが挙げられます。
歯列矯正では、場合によって健康な歯を抜歯する必要があります。しかし、咀嚼の機能性への支障が少ない、第一小臼歯や第二小臼歯は抜歯するなど、最大限、口腔の健康状態に支障をきたさない治療法で矯正を行います。
だからと言って、健康な歯を抜歯して本当に大丈夫なのか不安になり、抜歯に抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
その点、非抜歯矯正は歯を抜かずに矯正することができるので、虫歯や病気のない健康な歯を残すことができるのです。
非抜歯矯正は、それらのことから身体的・精神的負担を軽減できることもメリットです。
非抜歯矯正のデメリットは、適用症例が限定されることです。
非抜歯矯正は、「抜歯せずに歯を動かすスペースを確保できる程度の歯並びの悪さ」にしか対応できません。つまり、抜歯しなければ治療できないほど歯並びが悪いケースには適用できません。
抜歯・非抜歯、どちらが良いと言うことではなく、ご自身にあった適切な治療法で矯正を進めることが重要です。
自己判断や反対に歯科医師に進められたまま治療を行うのではなく、しっかりと相談したうえで矯正を行えるようにしましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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